健康な口を守る、長持ちする歯科治療 ~高品質の歯科治療とは~

保険治療に満足されてますか?

車を買う場合であれば、安価で手に入る軽自動車を買う方もあれば、安全で居住性の良い外車を買う方もあります。
飛行機に乗る場合でも、エコノミーを選ぶ方もあれば、ファーストクラスを利用される方もあります。

ではあなたはあなたの口の治療をどのように選択されているのでしょうか?

あなたが日々使っている「口」は、人生の終わる瞬間まであなたの身体に栄養を供給するための消化器という臓器であり、取り換えのない物です。

そこに発生したトラブルを改善する保険治療は、憲法第25条に基づき施行された社会保障制度の一つで、「すべての国民は健康で文化的な最低限の生活を営む」ということを前提として提供されています。

この治療は取り換えのない身体を治療するための最善のものではないことを理解されていますでしょうか?

問われる歯科治療の質

身体の状況や個人の希望、何よりも自分らしくあるために失いたくない事柄はすべての人において異なります。

ですからそれぞれの人の期待に対して対応しながら提供される歯科治療は、すべて異なるオーダーメイドの物です。
その質が高いということは、個々の治療が確実にしかも良質の材料を用いて安全に行われることだけではありません。
これらは医療では当たり前のことであり、治療の質の物差しにはならないからです。

高い品質の歯科治療とは、患者さん個々の個別の期待を明確に捉え、その期待に的確に応える事なのです。

保険診療と自由診療

自由診療といえば高級なものというような誤った評価がありますがそれは間違いです。

最低限の生活を保障するための保険診療では、診査診断の手順、使える器材、治療の仕方、使う材料、手間のかけ方など、すべてにおいて制限があります。
そしてその費用は低価格に抑えられているため、歯科医院は薄利多売の大量生産型ビジネスモデルとしての医療経営を迫られています。

このビジネスの対象者として患者さんが扱われているのです。
その結果がどのようになるかはご想像の通りです。

自由診療ではこのような制限がなく、一人一人に十分な時間を使い、患者さんが期待する結果を手に入れてもらえるよう、最適最善の治療方法、技術、器材、材料を用いて治療を行うことができます。

これが2つの診療方法の違いであり、質の高い治療が提供されるのが自由診療なのです。

診査と診断から始まる質の高い治療

高品質の歯科医療が提供される前提となるのが診査診断です。
この診査診断は、患者さん個々の状況を把握するインタビューから始まります。
引き続き検査が行われ、これらを合わせてアセスメントされ、診断と個別の健康獲得の計画が立案されるのです。
このように計画され実施される自由治療では、必要な時間が必要なだけ確保されて展開されます。

この結果、質の高い治療が提供されるのです。

歯科医療における質の高い治療では、治療の予後の経過が長期に安定する、すなわち長持ちする結果を獲得できます。
日本の保険医療制度は、すべての人に医療サービスを提供している点で大変価値ある制度といえます。
しかしその制度が提供する医療の質を正しく理解し、得られた結果があなた自身の期待に沿っているかを検証しなくてはなりません。
なぜなら、親から与えてもらった体の中に、唯一他人が手を加えて改造を行うのが歯科治療であり、だからこそしっかりと見極め自分自身で納得できる治療を受けることが必要だからです。

自由診療を受診するということ~保険診療・自費診療・自由診療の違いを理解する~

自由診療は贅沢な治療を
受けることなのか?

「自由診療です」と言われると、高額な治療、特殊な治療、特別は人が受ける治療、・・・など、一般的ではない治療を受診することと考えている人が多いようです。
しかしこの「自由診療」の意味を正しく理解し、適切に選択している人は少ないのが実態でしょう。
ちなみに歯科医師であってこの違いを的確に説明できる先生は少ないようです。
歯科医療では、「保険診療」「自費診療」「自由診療」といった言葉が使われます。
そこで「自由診療」を正しく理解するために、まず「保険診療」とはどのようなものかを理解することから始めましょう。

保険診療で賄われるもの

「保険診療」とは、社会保険制度に基づく健康保険制度により支給される医療サービスのことです。
1961年に国民皆保険が達成されるとすべての国民がこの医療サービスを受診できるようになり、「医療サービスを受ける=保険診療」という感覚が定着するようになりました。
この社会保障制度とは憲法第25条「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」に基づいて、創設された制度です。
このため「保険診療」では、すべての医療機関で行われる治療について、

①治療の価格

②治療の方法

の2つを一定のものとして規定し、全国どこにおいても同じ基準で実施されるようにしました。

自費診療と自由診療

この「保険診療」の決められた治療の価格という点に対し、健康保険制度による治療を適応せずその価格とは異なる費用設定に基づき診療を行うことが「自費診療」です。

健康保険証を持ち合わせず「保険診療」の内容を受診した場合や、「保険診療」では認められない方法を用いた場合には、「自費診療」として費用を支払います。
「保険診療」が定めた治療の方法を用いずに行う診療が「自由診療」です。
特別な器材や材料、「保険診療」では認められていない治療の術式を用いる場合がこれに相当します。セラミックの歯を入れたり、インプラントを使ったり、あるいは矯正治療を行う場合などです。また、「保険診療」に認めらたこれらの内容であってもその進め方の手順が異なる場合も「自由診療」となります。
通常は数回の通院にて行う治療を1~2回で完了させてしまうような進め方を選択した場合がこれにあたります。

あなたに合った医療とは

多くの方は国民皆保険状態が日常的となっているため、「保険診療=医療」という風に考えがちです。
しかし「保険診療」はあくまで医療の一つの形であり、医療の中には「保険診療」がカバーしない様々な方法があるのです。
本来の医療では、これらの偏った範囲の中で医療行為を行うべきではなく、多くの方法の中からその患者さんに合った方法を選択し提供することが相応しく正しいこととなります。
繰り返しますが、日本人は当たり前のように「保険診療」を選択します。
それはそれが標準であり、正しいことのように感じているからです。
「保険診療」は先にも述べたように、行政が考える最低限度の生活を賄うために作られたものです。
あなたの生活が社会の中での最低限度であるというのであればそれはあなたに合った選択と言えます。
しかしもしそうでないならば、あなたの生活・経済力・社会的地位・嗜好・理想にあった医療を選択しなくてはなりません。
「自由診療」を受診することでは、より美しい、しっかりと噛める、歯を失わない、使い心地が良い、若々しいなど、あなたらしい、あなたのための医療を選択することが可能となるのです。